スペイン旅行記2016 ⑤ スペイン語クラススタート。

   

 

 

 

 

 

 

写真は、2週間滞在した町の、見事な大聖堂。

青空を背景に堂々とそびえたつ塔の大きさに圧倒されながら

何枚も写真を撮ったのですが、あの存在感は写真では伝えきれないと感じています

大きさはもちろん、デザインの精密さ、繊細さ、美しさ。

カテドラルをはじめ、町全体に歴史の古い建物をきちんと保存されていて

しかもそれを日常の生活に活かしているからすごい。

私が滞在したアパートから歩いて数分のところに大聖堂がふたつあり(大聖堂がふたつある町は珍しいそうです)、

休日に散歩をしていたら、こんな場面にも遭遇しましたよ!

 

 

 

 

 

 

 

同じ日に、二つのカテドラルで、それぞれ結婚式が行われていてお祝いムード満載

まるで映画の中にいるような気持ちになりました

右側の写真はちょっと見づらいかな・・・

新郎新婦が、祝福のライスシャワーを浴びているところです

通りかかった人たちも一緒に、歓声と拍手でお祝いしました、楽しかった!

 

青空のもとの大聖堂も素敵ですが

表通りからちょっと入ったセピア色の街並みも格別

その様子がコチラ!

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さんざん道に迷ったおかげでこんな風景にも出逢えてよかったです(道に迷った甲斐がありました!)

 

そんな余暇をすごしながら通った語学学校では

入学初日にスペイン語のレベルチェックのテストを受けます

テストというものを久しぶりに受けるからまずそのことで緊張

しかも何もかもがスペイン語でちんぷんかんぷんですよ・・・

つくづく自分のムボウさを痛感しました

今さらだけど、スペイン来ちゃって、大丈夫なの自分?って。

 

で、テスト後、クラスをレベル別に分ける結果が出るまで、先生が徒歩で学校周辺の見どころへ散策に連れて行ってくれるのですが

これまたすべてスペイン語の説明

ちんぷんかんぷんですよ・・・

きっと興味深いスペインの歴史を話してくれているであろうと思いながら

なーんにもわからない。

とぼとぼとしたキモチで歩いていると、同じ日に入学した人たちがそれぞれ話しかけてきます

30人くらいいたかしら。

「どこからきたの?」

「なんていう名前?」

「いつまでいるの?」

などなどなどなど、すらすらとしたスペイン語で

しかも、青い目で背が高くて金髪でヨーロピアンな方々が多く

身長差に埋もれながら超アウェイ感が押し寄せてきました

今さらだけど、語学学校、私には相当ハードル高いみたい、と。

 

そんなこんなでとぼとぼ感が増し、無口になっている私に

オランダから来たという男の子が、あまりに私が打ちひしがれて見えたのか助け船を出してくれました

「Naomi, あそこにいるのはたぶん日本人だよ」って。

指さす方向を見てみると確かにアジア系の女の子がいます

でもね・・・

なんかちょっと日本人離れしてる感じがしたから

(きっとヨーロッパの人たちから見たら、アジア圏の人って皆同じに見えるんだろうな)と受け流していました

何しろ日本人が来る確率が低めの町だったので。

そうしたら、しばらくして、なめらかなスペイン語で「どこから来たの?」と声をかけてくる人が隣に来ました

「日本からよ」とスペイン語で答えると、

「マジですか?!よかったー、嬉しい!!!」と、日本語が!!!

先ほどオランダ人が示してくれた女の子です

この時の私の安堵感。

それまでの無口ぶりを一転して日本語でマシンガントークスタート

どこから来たの!いつまでいるの!名前は?住まいは?などなどなどなど話しながら

「うう、心細かったよー・・・みんなペラペラなんだもの・・・」 と涙ぐみました

この方は京都の大学から交換留学でスペイン滞在中、夏休みの数週間をこの町の語学学校に通うことにしたそうで

頼もしいことにスペイン語のベースができている!

というわけで私は、スペイン到着時からあらゆる場面でミネさんにあれこれお世話になり、語学学校滞在中の街中散策ではこの女子学生(明日香ちゃんといいます)にお世話になり、その後もあらゆる場所でとびきり素敵な方々にお世話になりました

夢の実現って、自力だけじゃ難しいから

とびっきり幸せな旅をすごして、快く力を貸してくれる素敵な方々が本当に嬉しかったです。

 

さて今回も食べ物の話題に行きます

この町でよく食べに行ったタパスがこちら!

  

 

 

 

 

 

どこに行っても私は必ずトルティージャを食べました

これが美味しいかどうかでお店のクオリティがわかる!というのが私の持論です

ちなみに今まで食べたトルティージャで最高に美味しかったのはミネさんのお手製のトルティージャ♪

そして残念ながら、この町では「とびきり美味しいトルティージャ」には出会えませんでした

でもタパスの楽しさは味わえたから満足♪ それらの一部がコチラ。

  

 

 

 

 

 

 

 

食べ物の写真ばっかり載せてますが

食べてばかりいたんじゃないってことも綴ろうと思います

話は戻って、スペイン語レベルテストの結果、案の定というか当然というか、無事に初心者クラスに決定。

クラスメートは、ドイツ人のトマス(50代)、ドイツ人とフィリピン人のハーフのフリアン(高校生)、スイス人の大学生(名前忘れた・・・)、フランス人のクラウド(60代)。

私以外全員男性、という逆ハーレム状態のはずなのに

授業で超落ちこぼれて、皆に笑われる日々

私が彼らについていくのに必死にならざるを得なかったのは

なんといっても私以外の全員が、アルファベット圏で暮らしている人たちだからではないでしょうか

私はテキストのアルファベットを読むのにワンテンポ遅れて、その意味を考える前に質問されるから

キャーーーーーー!!!

という心の中の悲鳴がにじみ出ていたと思います

「落ち着け、落ち着け」といつも皆になだめられました(涙)

しかもね・・・

授業中、ビミョーに高校生のフリアンにバカにされているのが伝わってきてね。

隣の席で、(こいつ、そんなこともわかんねーのか?)って顔されるんですよ。明らかに。

ムキー!!!とココロの中で地団太踏みました

ええ、大人げないと言われてもかまいません

軽くムカつきます。

 

そんなある日

授業を進める中で、先生が私に

「(文法をあなたはわかってないけど) 日本人ってスペイン語の発音が綺麗よね」 とフォローしてくれました

(ああやっと私にも褒めてもらえるところが見つかった・・・)と思いました

そうしたらフリアンが。「はあ?こいつが?」って顔をして私のことをみるのです

テキストをいつもつっかえつっかえ読んでいる姿を思い浮かべてるみたいなのです

(キミと違って私はアルファベットの文化じゃないんだってば!!!)と言いたいけど、そんなスペイン語知らない。

ショックで黙り込む私の肩を、隣のトマスがそっと叩いてくれます

(気にするな。)と慰めてくれるのが伝わってきます

うう。

【なんとしてもリベンジしなくちゃ。日本代表として(←?)、この場の空気を変えなくちゃ。】

心ひそかに私はそう誓いました

その後、私がリベンジできたかどうかはまた後日。

『アルカサル』に出てくる、そして今回ミネさんがとっておきの旅に連れて行ってくれた、トロという町が

フリアンとの交流のきっかけになりました。

 

本日の締めくくりの写真はコチラ。

 

 

 

町の名物、チュロスとココアのセットです。

前回のブログに書いたアビラの郷土菓子はあまりの甘さに無口になりましたが

このチュロスは別の意味で無口になりました

まず、ココアがですね、濃いんです。どれくらい濃いかというと、焼く前のお好み焼きの生地みたいな濃度

そして、チュロスが・・・

厚みのあるてんぷらの衣というのがふさわしい。

【でんぷんと油、味なし】 といえばイメージが伝わりますでしょうか

せめてカリッと揚げてくれればいいものを、油がしみ込んだ状態をどうやってキープしているのか不思議なくらいの油含有

これをココアに浸して食べるのです

こわごわ食べた私も明日香ちゃんも

「なんていえばいいかわからない味だね・・・」と言葉を失いました

スペインで行く先々で食べたものの中で、唯一これだけは、もういいかな (でも意外と懐かしくて食べたりして・・・) (いや、それはない)。

 

皆様心地よい週末をおすごしください♪

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