例年より暖かいとはいえ、やはり冬。寒い日が続いていますが皆さまお元気ですか?
寒さが苦手なため、冬はかなり重ね着する私です。
先日、ひさ~~しぶりにパーソナルトレーニング3回目に行ったときも
「え?!エクササイズするのに、こんなに着てるんですか?!」とトレーナーさんに驚かれました
シルクのスパッツにレッグウォーマー、メリノウールニットのショートパンツにヨガ用レギンスを重ね、もちろんシルクソックスも2枚履き。
これが私のデフォルトですから
大学研究室の学生さんや外国人が、裸足や半袖姿なのを見かけるたび
「な、なんでそんなに寒いカッコしてるの!!!」と恐れ慄きます
見てるだけで寒いからやめて!!!
「Oさん(仮称。世界的に有名な研究者。)どうしてTシャツなんですか。外、雪降ってるでしょ。私、ダウンコート着てますよ!世間は冬!」と問い詰めると
「ハハハ~、大丈夫!部屋の中は暖かいネ!外に出る時はジャケット着るし!」って
まったくこれだから欧米人は・・・四季をわかってない!と寒さに身をすくめつつ、春を待ちわびる日々。
というわけで
そんな寒い日にも、心がほ~っと温まる、いやむしろ熱くなる、
恋に落ちる確率高めの作品①をご紹介します♡
皆さま、先日シリーズ名だけ先にお伝えしたハイランドガードシリーズ(モニカ・マッカーティ著、芦原夕貴訳、ベルベット文庫)読みました?
え?!まだ?!
わかります、わかります、その気持ち。「それはいったい何?」と、若干ハードル高いですよね(ハイランドだけに 笑)
でもですね、読めば、読み始めれば、この作品の魅力と面白さが絶対にわかりますよ!!!
舞台は14世紀初頭。イングランドからの独立を目指し秘密裏ながらも鮮やかに活躍するスコットランドの精鋭戦士たちのお話です
史実を織り交ぜ、歴史に沿って描かれているストーリーなので当時の様子をイメージしやすく(ストーリー展開は意表を突かれるのですが、それが実話だからますます面白い)
著者のモニカ・マッカーティのハイランドに対するこだわりが随所に読み取れる本格的な物語です
以前このブログでも熱く語った『アルカサル』(青池保子作、秋田書房)も14世紀のスペインの話で、私はこの時代のヨーロッパにとても興味があり
中世の時代をその人間力とパワーと魅力でぐんぐん切り拓いていった実力者たちを大好きな私にとって
このハイランドガードシリーズは、「まさに!これぞヒーロー!!!」という作品。
ひとりひとりのキャラクターが超絶に魅力的で、自分たちのクラン(氏族)を守るために立ち上がり結集したリーダーたちの頼もしさと、大切な人を想う一途な姿に心打たれます・・・
ふう。ハイランドガードシリーズがどんなに魅力的か、伝わりました?
え?!まだよくわからない?!?!(マジですか?!?!汗)
そんな方は、この作品の企画を出版社に持ち込み、見事に日本語版出版を実現した翻訳者の芦原夕貴さんのインタビュー記事をお読みください
コチラです!!!ホンヤクこぼれ話『ハイランドの戦士に愛の微笑みを』
出版したい作品を見つけ企画を持ち込んで翻訳出版するに至った芦原さんの情熱溢れる行動力!ステキ!!
そして、インタビュー記事にも書かれていますが、(以下一部抜粋)
「この本は、著者がスコットランドオタクで、何度も現地へ行き、綿密なリサーチをして書いた作品で、史実や文化などに関する記述が頻出します。ですから、裏取りは訳者の方でも細かく行いました。また、登場人物たちが、国内をよく移動したので、地理的な記述に矛盾がないかも調べました。大変でしたが、とても几帳面な著者のようで、間違いや矛盾がほとんどなく、調整をしなくてすんだので助かりました。
もともとハイランダーものは好きでしたし、スコットランドに関する調べものは楽しかったです。現存する古城(スカイ島のダンヴェガン城)、今はモルトウイスキーで有名なアイラ島、岩の形が特殊で有名な島などがお話に出てくるのですが、画像検索をしては観光気分を味わいました。 」(ホンヤクこぼれ話から抜粋)
という芦原さんの、単に文章を訳するだけでなく、歴史や地理等当時の状況を調べて丁寧に丁寧に翻訳なさった様子に脱帽!!
翻訳作品は文章が読みづらくイライラするから苦手だと思ってずっと敬遠してきた私が、
ハイランドガードシリーズの文章の心地よさに、これまで抱えてきた翻訳モノへの苦手意識がすっかり吹き飛んだ理由を
芦原さんのインタビューを読んで、そのプロフェッショナルぶりを知って、わかったように思いました
翻訳って、文章を違う言語に置き換えるだけじゃなく、作品の魅力を丁寧に最大限に引き出すプロフェッショナルな技だと思う
技術だけじゃない。正しさだけじゃない。魅力を汲み取るチカラ、表現するセンス。
ある意味、原作を書くより翻訳する方が難しい部分もあるのではないかと思います。
私は読書が好きでこれまで相当な冊数読んできており、文章(日本語)に対する無意識の(理屈じゃない)こだわりがあるので
ぐんぐん惹きこまれる文章、感動する作品に対するアンテナは鋭いほうだと思います
芦原さんの翻訳はそういうチカラがあると思う。
アウトランダーとハイランドガードシリーズをきっかけに翻訳小説の面白さにすっかり惹きこまれた私の書棚には、ずらりと海外ものが揃っています♡
というわけで皆さま。
長く、熱く、綴りましたが
恋に落ちる確率高めの作品、『ハイランドの戦士に愛の微笑みを』『ハイランドの鷹にさらわれた乙女』『ハイランドの仇に心盗まれて』『薔薇を愛したハイランドの毒蛇』(ハイランドガードシリーズ①~④。モニカ・マッカーティ 著 芦原夕貴 訳 ベルベット文庫)おすすめです!!!
ただね。ひとつだけ、私がどうしても乗り越えられない壁は
【ハイランダーが薄着すぎること】。
ダイアナ・ガバルドンの『アウトランダー』と、このハイランドガードシリーズ各作品に登場するハイランダーたち、
海外ドラマ『アウトランダー』でのジェイミーもそうなんですけれど
寒い季節に、寒い国で、めちゃめちゃ薄着なんですよ!
暖炉のたき火があるとはいえ、山奥の木造の家(注:ジェイミーの手作り。絶対すき間風入る造り)で
冬の夜中に薄いリネンのシャツ1枚ってどうなの・・・(とドラマ観ながら気になります)ジェイミー、寒くないの?って。
ハイランドガードシリーズでも、戦士たちが訓練のために寒中水泳したり雪の中走り回ったり無茶ぶりがすごくて(その屈強さがまたカッコいいんですけど)
想像するだけで寒すぎる!!!
アウトランダーとハイランドガードシリーズを読むたび観るたび
ハイランダーは好きだけど、暖かい国に住みたいなー、と思います
暖かくて(暑くなくて)空気と水が綺麗で、安全で食べ物が美味しくて、本屋さんの品ぞろえが抜群によくて、居心地のいい国に住みたいな。
皆さまも暖かく心地よくおすごしくださいね!
写真は、尊敬している教授から頂いたスイカサイズの見事な晩白柚。
原稿締切や確定申告準備や年度末の諸々で忙しさに追われていたとき、ジャストタイミングで思いがけずに元気の素を差し入れて頂き感激!
晩白柚の大きさを表現したくて、手近にあったカレ・ド・ショコラとBB-8を並べてみましたが伝わりますでしょうか。(と思ったら、2年前の2月にも同じことしてブログに書いてました~♪)
PS.
今回紹介したハイランドガードシリーズ、1巻から順序立てて読むのが絶対おすすめ、面白さの鉄則です。そして、4巻(のすみずみまで)読んだ方は是非、その後、私にメールをください。「実はね・・・!!!」というエピソードをお伝えしたいと思います♡♡♡
PPS.
2月のハーブクッキー各種、取り寄せている材料の量に限りがあり、限定数の焼成になります。ご希望の方はお早めにお知らせくださいね。
明日も、明るい1日を。
皆さま引き続き素敵な2月をおすごしください!