スペイン旅行記。旅の目的。

 

 

私の今回のスペイン旅行の目的は、2つありました。

1つは、スペインの焼き菓子。

皆様、マサパン(日本ではマジパンと呼ばれています)ってご存知ですか?

アーモンドを主原料に、練り菓子のように作るもので、

これはね・・・私には作れない製法。憧れのお菓子でもあります。

なので、スペインのトレドに、このお菓子のおすすめのお店がある、と知り

「絶対にこのお店のマサパンを食べたい」と、とびきり楽しみにしていたのです。

どれくらい本気だったかと言うと・・・

スペインツアーを選ぶ際、とにかく、トレドが入っているものを、という基準でチョイスしたほど。

そして、スペインツアー開始の初日。

集合時間に集まって、参加者の皆様と添乗員さんと初めて顔を合わせて挨拶を終えた後

私は添乗員さんに駆け寄って

「あの、ひとつだけ、お願いがあるんです。これさえできれば私のスペインツアーは大満足なんです。ほかはワガママ言いませんから」と切り出しました

「は?」と、添乗員の I さんは怪訝な顔をして聞き返しました

怪訝な顔をされてもめげない、という技を、いつの頃から自分が身に着けたのかわかりませんが

とにかく、ここは、押しの一手でいくしかない。

「このお店に行きたいんです!」と、印刷してきた、トレドの街にあるマサパンのお店 Santo Tomėのmapを手渡しました

思わず勢いにのまれて受け取った I さん。

そこへたたみかけるように、

「焼き菓子が大好きで、このお店がとってもおすすめだと聞いて、それを楽しみにしているんです。

トレドで自由行動が少しあるじゃないですか、それでそのときにここへ必ず行きたくて、でも私は道によく迷ってしまうので、事前に相談したくて・・・」と熱く語りました

すると、I さんは

「いや~、その熱意。よくわかりました、よくわかりましたよ!

じゃ、現地でガイドと待ち合わせしてあるから、当日彼に最初にそれを伝えましょう。大丈夫、行けると思いますよ」と

快く了承してくれたのです。

私が今回、ツアー旅行を思いもかけずに楽しめたのは(普段の私はツアー旅行は苦手)

まず第一に、この、添乗員の I さんのおかげ。

というのも、この I さん。大手旅行会社で、ツアーの企画を担当されてきた人物。

一般向けの旅行だけでなく、企業のための研修旅行や大学関連の仕事も多々経験がある様子。

そんな I さんが、定年退職し (なんと65歳!見た目、どう見ても40~50代。サッカーチームも率いているそう)

その後、会社から依頼されて、ツアー添乗の仕事を時々引き受けているとのこと。

まさにツアーのエキスパートで、

行く先々でその土地、文化、歴史、建物、人物、美術、自然などに関わる話を、すらすらと。それはもうすらすらと!丁寧に、きめ細かに、楽しんで話をしてくれるのです

たとえばアルハンブラ宮殿を訪れる日。事前に、その建物の予備知識をバスの中で教えてくれて

現地では現地ガイドに説明を任せ

帰りに、バスの中でまた歴史に沿って、ガイドが説明しきれなかったところまでエピソードを説明する

そのエキスパートぶりに感嘆しました。ただ眺めるのではなく、「時間」や「人々」を実感できるツアー。心に残る、体験型。

ツアー旅行は、添乗員さんによってそのクオリティが決まると思いました。私はスペシャリストさんのお話を聞くのが大好きなので本当にたのしかった。

そして、機転のききかたが素晴らしかったです。そのときそのときにベストなチョイスをしてくれて

一番スムーズにゆっくりと観光地を見て回れるよう、順序や道を選ぶとっさの判断にとても助かりました。

その I さんが、何度も

「みなさん本当にラッキーだと思います、こんなにもりだくさんなツアー内容で、

オフシーズンっていうのもあると思いますが、最高のタイミングじゃないですか。貸切りみたいに観光出来て

行く先々で世界遺産をこんなにスムーズに観られるなんてそうそうないですよ。

それにこの天気!あ!また晴れてきた!」と驚いていて

それくらい、ラッキーな出来事が多い旅でした。

 

さてさて、そんな頼もしい I さんが、トレドに到着し、現地ガイドのスペイン人男性(名前忘れちゃった・・・)とあいさつをし

真っ先に私を紹介してくれました

「彼女がどうしても行きたいって言ってるお店があるから、そこを先に案内してくれる?今日は日曜日だから、もしかしたら閉店時間が早いかもしれないよね、だから観光に行く前に先にお店に寄ろう。この子、熱心に勉強してるのがわかるから」と。

何度か書きましたが今回のツアーはスケジュールびっしりで

なかなか時間の融通が難しかったのですが

その合間を縫って、トレドと、さらにバレンシアでも!希望をかなえてくれました!(バレンシアでのその話はまた後日)、行きたかったお店に向かう時間を30分ほど作ってくれました

私はツアー参加者の皆様にも、移動時間中に熱くこのお店のことを語っていたので

全員が、「自分もそこでマサパンを買いたい!喜ばれるお土産を買えるのは口コミが一番信頼できる!」とワクワク喜んでくれて

御一行様、到着!ってくらいの勢いで、13人でSanto Tomėへ。

このお店にたどり着いたときの、私の嬉しさといったら、もう!

憧れのマサパンに囲まれてるー!!!と、テンションが上がりました

そのお店の様子は、こちら!

 

 

想像以上の、想い描いていた以上の、至福のお菓子で

そして皆さまが力を貸してくれた、至福のひとときで

皆の笑顔を見ながら、幸せだなあ、とっても幸せだなあと。そう実感。

添乗員さんにお礼を言ったら、よかったですね!と言ってくれました

重いのと、日持ちの関係で、持ってくるのには限りがありましたが

こんなスペシャルな美味しさを皆に喜んでもらえて、幸せです。本当に美味しかった。

このお菓子のために、もう一度同じ街に行きたい。そう思っています。

 

あら。美味しいものの話になるとつい熱くなって、スペースがなくなりました(汗)

旅の目的のもうひとつは、また後日書きますね。

 

今年もあと20日ほど!月日が早い!

まだまだ全力で、2014年ラストスパートのアクセル踏み込もうと思います。

来年の夢や楽しみも着々と増えて、来年はさらに、夢をもっともっと実現しようと思う。

ハーブクッキーを楽しみにしてくださっている皆様、いつも本当にありがとうございます。

これからもワクワクの素をお届けし続けます。皆様からのエールが私の元気の素です。

 

明日も、明るい一日を。

あなたが笑顔ですごしていますように。

幸せいっぱいの週末をおすごしください。

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