驚愕

それは、1通のメール。

研究室の書類の手続きについて送ったメールへの、海外出張中のOさんからの返信です。

「諸々手続き了解しました。

(中略)

ところで、こちらは大雨です。メッチャ強い風が吹いています。

参考に、天気予報がこちらです。(と、英語で気温や風速が書かれた天気予報添付)」

 

これを読んだ時の私の驚愕。

何度かこのブログにOさん(欧米のウルトラ級なご活躍の研究者の方)のスペシャリストな様子を綴ってきていますが

今回はもう、その天才ぶりに言葉を失いました

しつこいようですがOさんは来仙してからまだ半年ほど

なぜ、なぜ、なぜ。

こんなにナチュラルに的確に日本語を使いこなせるのか・・・?

風速130kmという天気よりも衝撃を受けました(←風速もすごいけど)

私が、「とても」 というスペイン語を覚えるのに四苦八苦しているときに(←そんなことOさんは知りませんが)

メッチャ強い風」!?!?!?

状況がありありと伝わってくるこの言葉。

完璧にそして的確に日本語の表現力をUPしているOさんを垣間見て

驚愕とともにぽつーんとしたきもちになりました

考えてみたら自分が相当場違いなところにいるのを思い出しました

そもそも大学はすごい人たちしかいない環境

こんな優秀なスペシャリストな方々の中で、いつも慌て気味に仕事をしている私を

きっと、(まったくもー、仕方ないな)と思われているであろうことに我に返りました。

 

という気持ちを抱えて

とぼとぼと午後もうひとつの研究室に向かいました

しょんぼりしながらPCを立ち上げ、今日中に仕上げなくちゃならない書類を作り

ブルーな気分のまま学生室にそれらを届けにいくと、そこには・・・

「あ!小笠原さんが来た!いつもお世話になってます!こんにちは!!!」と、

パーーーーっと笑顔で迎えてくれる学生君。

これまた衝撃というかなんというか

その爽やかさと素直さはいったいどこから!!!

眩しすぎます。

(キミたちのためなら駅伝大会に出てもいい)って

一瞬、思いました(一瞬です)

 

で、駅伝で思い出したオススメの本のご紹介

『ラン』 森 絵都 著 講談社

たまたま先週借りて来ていた本を今日読んでみたら

なんとマラソンのお話。そうとは知らずに読んだのですが面白かった!

普段私は、ファンタジーものはあまり読みませんが、この著者のそれは、「あり得るなあ」と思う世界観で心地よく安心して読める。

作風は違うけど、山田太一の『異人たちとの夏』を思い出しました。読書の秋に、物語の世界を楽しむ時間、機会がありましたらぜひどうぞ。

 

そしてちょっと笑えたのが

ぽつーんとした気持ちをなんとか盛り上げようとお昼休みに美味しいパンを買いに行ったら

店主さんが、「このパンの名前は、“野性的な”っていう意味ですよ」と

唐突に話しかけてくるのです

「はあ。そうなんですね。」と、気の抜けた返事をしてしまいました

数か月に一度しか行かないお店だし私を店主さんが認識してるはずはないし

そしてそもそもなぜそんな話題を振ってくるのかよくわからないのですが

言語の勉強に行き詰ってフラフラとたどり着いたところで、唐突に単語を教えてもらったりするシンクロが

面白いなあと、思う1日でした!

 

明日はもう金曜日。今週もあっという間で驚きます

皆様心地よい週末をおすごしください。

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