先日も、かなりミニチュアサイズな気分になった出来事がありました。
「各研究室から必ず1人は出席しなくちゃならない会議なんですが
この日は我々が行けないので、小笠原さん出席してもらえませんか」 と教授から打診され
軽い気持ちで、「わかりました!」と引き受けたときの出来事。
その時間に向けて私が準備したことと言えば、ノートを取れるように筆記用具を忘れずに、ということと、
夕方遅めの時間だったため、おなかがキュキュ~といわないようにクッキーで燃料補給しておくこと。
よーし、準備万端!と張り切って
るんる~ん♪ と (何言ってるかわからないから) ハミングでMarc Anthonyを歌いつつ
フラプラ号で会議室のある建物へ向かい
ですがその新しい建物に入り、会議室を探して歩きはじめたとき
(まずい。ちょっとこれはマズイ)、という予感が私のココロにむくむくと湧いてきました
その建物を歩いている、秘書さんらしき方々の、その装いの完璧さに呆然
膝丈のフレアスカートに春色のブラウス、コツコツと軽快な音を立てて歩くパンプス
「あの、朝に髪を巻いて、この時間もそのウェーブをキープしてるんですか?」と思わず聞きたくなるような髪型
そんな完璧な女子力の方々が往来しているのです
これは明らかにマズイ。
その日の (というかいつもの) 私の姿と言えば、愛用のキャノラインジーンズにお気に入りのカットソー
スペインで買ってきた大のお気に入りのボルドー色のブーツがカジュアル度をさらにUP
そういえば、年明けに「今年こそエレガントに生きるぞー」 という目標を立てていたのをすっかり忘れていた!!!ということに気が付いた!!!
しかも・・・
しかもですよ?
初めて足を踏み入れたその会議室。新しい建物のハイテクでラグジュアリーな内装で
そこへサイエンス界最先端の、威厳に満ち溢れた教授の方々が続々と集まっていらっしゃるのです
この迫力!
気分的に、みるみるうちに超ミニチュアサイズに縮こまってしまいました
アウェイ感、ありすぎ。圧迫感、ありすぎ。BSWに勝るとも劣らないアウェイ感です
そして会議の内容がまた・・・数字が絡んだシビアな議題で
頭脳明晰な方々の熱い質疑応答が繰り広げられるのです
ビシバシと、的確で明確な質疑応答が飛び交っているのです
もう、とにかく、早く帰りたい。私は心の中でそう願いました
聞くだけ聞いて、明日自分の研究室の先生方に報告するのが私の任務、と思っていました
そうしたら・・・よりによって、その資料に、私が担当している研究室についての記述に修正が必要な個所があり
「ほかに質問や間違ってる点はありませんか?なければ来週の会議にこれを通しますので」 と、
私がそれを指摘しなくては誰も修正してくれない、という状況に。
これを崖っぷちに立った気分というのでしょうか(号泣)
人前で話すのが苦手、というレベルをはるかに超えて、
こんな迫力ある先生方の中で挙手してマイクで発言するなんて、
無理。無理無理。絶対無理。(←無理度の三段活用)
そんなミニチュアなハートを持て余している私ですが
不思議なことに、こんなに縮こまっているというのに、
なぜか、「落ち着いてそこにいる」 と思われてしまうのです
その場に馴染んでいるように見えるらしいのです
何も大学に限った話ではありません
たとえば文房具屋さんに買い物に行って、探し物をしていると
どういうわけか店員さんに間違われて、「これどこにありますか?」 などと聞かれることがあります
それは私が聞きたいです、と言いたくなります。
先日も、大好きなお気に入りのスペインブランドの洋服屋さんで (うわ~、すてきすてき~!) とあれこれ見ていたら
「これ試着したいんですけど」 と、なぜかお客さんに声をかけられるのです
違います。店員じゃありません。とわかってもらうのに時間がかかりました
顔なじみのお店の人が駆け寄ってきて、「もう、一緒に仕事してください♪」 と誘われました。
さらに言うと、私はかなりの方向音痴なので、学内で絶対に人と目を合わせずに歩いています
通り過ぎてしばらくしてから、(あれ?さっきすれ違った人、そういえば○○さんだったかしら?) と焦ることがしょっちゅうですが
とにかく、そんな失礼をしてまでも、人に道を聞かれるのが苦手なのです
それなのに。なぜか、なぜなのか、どうして?と思うようなタイミングで、道を聞かれます
先日なんて、取材に来た記者らしい方から、どう考えてもこの敷地内ではない研究室への道を聞かれて
「すみません・・・わかりません。あ、きっと、事務に聞けばわかりますよ?」 と提案したのになぜか私が聞いてくることになり
この道を挟んで、向こう側にあるそうです、と説明を伝えたら
「ここから遠いですか?」 ってさらに聞かれて
だから!
私はわからないって、さっきから言ってるのに!!!と、地団太踏みたくなりました
そんなことを走馬灯のように思い出しながら
刻一刻と、会議終了時刻が迫ってきて焦るばかり
「じゃ、ほかに質問なければ終わります。あとは個別に来てください」 と委員長の教授がおっしゃって
数名の方々が集まって熱く意見を交わしているところへ
おそるおそる
本当におそるおそる、近づきました
なぜ私は今日、こんなカジュアルな姿で来てしまったんだろう・・・とおどおどしながら
あのう、すみません・・・とミニチュアな気分で話しかけると
「どうしたの?」 と、にこやかなジェントルマンな穏やかな声が。
それまでの、熱く容赦のない質疑応答のときの様子とはまったく違う落ち着いた声で、その教授が対応してくれました
このときの安堵感といったら!
言葉のわからない外国で日本語で話しかけてもらったような気分です
というか、この、「どうしたの?」という穏やかな言葉の響きは、私は何度も聞いたことがあります
これは、私が迷子になっているとき、「どうしたの?」と声をかけてくれる方々の、対応そのもの。
それを聞いて、会話のテンポをつかめて、ちゃーんと質問できました
日頃道を聞き慣れていてよかったと思う出来事でした (ということにしておく)。
気付けば4月も半ばですね
それにしてもこの3週間はしんどかったです
楽しい、とか、嬉しい、っていう感情はすべての原動力だし、そして時には怒りも(震災後の諸々を乗り越えた時みたいに)エネルギーになるけれど
悲しいっていう気持ちは、チカラが出なくなると痛感。
明日はヨガ&グラノーラランチ。なんとグラノーラは8種類お持ちします
新作も含めて数袋ずついろいろ持って行きます、早い者勝ち!
私は諸事情でヨガはお休みして12時のグラノーラランチタイムのみ参加します
ご予約くださった皆様、お会いできるのを楽しみにしています。
明日も、明るい一日を。
皆様心地よい週末をおすごしください。