畳と水槽

今日は、7時間ほどを畳一畳くらいの場所ですごしました。幸い天井は高いし、行き来をふさがれているわけではないから圧迫感はそれほどでもなかったけれど、身体が場所に慣れない感覚。身体の表面積は変わらなくても内臓が縮こまってしまいそうな。
そんな時間をすごしながら思ったのは、水族館にいるイルカの生活。大きな海原で思いっきり泳ぐ彼らにとって、水槽の中にいることはヒトが畳一畳ほどの中に閉じ込められているのと同じだと、獣医さんに教わりました。狭い中をぐるぐると泳ぐうちにヒレが曲がってしまったり、塩素の影響で肌がただれてしまったり。私は大阪に行ったときに、行ったその日に肌とお腹がダメージを受けたことがあり、それは塩素の強さに負けたらしいと先日知ったのですが、水族館の水槽の水も衛生管理のために一定の塩素が加えられています。これはもちろん、必要なケアではありますが、自然の海との違いは大きいです。
自然の海で、思いっきり泳いでいるイルカ達って、本当に楽しそうなんですよね!生きてるって楽しい!!!と叫んでいるみたいに、ワクワクが伝わってきます。スピナードルフィンというイルカの野生の群れを間近で見たときの、あの躍動感といったら!!!「オレに任せろ!」って感じのイルカがびゅ~~~んと加速して、潜って勢いつけてジャンプし、クルクルと回って頭からしゅわ~~~っと飛び込む姿や、まだジャンプに慣れていない赤ちゃんイルカが「せ~の!!」という感じでジャンプして、クルっと回ったかな~というところでばしゃんとお腹から着水(?)しちゃう様子とか、彼らはきっと笑顔いっぱいに笑っているに違いないと確信する躍動感でした。
水族館に来てくれている動物たちは、もう、野生には戻れない。餌を受け取ることを身につけてしまったら、自然では生きて行けません。連れて来た人間に出来ることは、少しでも心地良い環境を整えることだと思います・・・現在宮城県の松島水族館は、建物の老朽化が深刻です。水族館の動物を守ろう、という署名を、20万人もの方々がしてくださいました。今後新しい水族館が実現するのかはまだ未定の状態です。大自然の中から来てくれた動物達に、畳の狭さではなく、少しでも開放感のある環境が整いますように。

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