またまたおすすめ書籍、今回は『夏から夏へ』 佐藤多佳子著 集英社。
私は走るのが苦手で、そうすると自然に運動全般が苦手で
出来るものといえば(参加可能というレベル)
水泳とボーリングと卓球とくらい?
いずれも走らなくていいのが最大の理由です。
なので運動会や体力測定は、ユーウツ以外の何ものでもない行事で
そんな行事から解放されているオトナの生活に大満足してます。
でも、観るのは好きで(闘うもの以外)
アスリートは、自分にとって遙かに遠い未知の世界にいる方々なので
佐藤多佳子さんの『夏から夏へ』で、日本の陸上トップアスリートのドキュメントを読んで
ぐいぐい走っている躍動感と、それを実現させるまでの黙々とした努力の積み重ねと
お互いに尊敬し信頼しているチームメイトと、自分の限界にどこまでも挑戦していく勇気と自信に
北京オリンピックでのあの鳥肌の立つ走りを思い出して
なんてかっこいいんだろう、と感動に浸っています。
どれだけの想いを乗り越えて、たどりついた道なんだろう。
脚光を浴びるのはおそらく一握りの人たちだけれど
そうなる自分を信じて、どこまでも信じて走り続けている姿を
著者が、透明な言葉で、無駄のないシンプルな熱い言葉で書き綴っていて
何度も涙が溢れました。
熱くて、クールで、温かくて。
オススメです!